木風舎 自然を感じるネイチュアリングスクール

木風舎日記


カナダ紀行5:人との出会い

11月09日

しばらく間が空いてしまってごめんなさい!
先日、カナダ紀行の更新が遅い!^^とお叱りをいただいてしまいました^^;
楽しみに読んでくださっていて、嬉しい限りです。

さて8月のカナダツアー報告の5回目、今回は人との出会い篇です。

3泊する山小屋では、僕たち8人も含めて、カナダ各地やアメリカから来た20数人でキッチンやリビングをシェアするため、トレッキングが大好きな者どうしのさまざまな交流が、自然と生まれます。

カナダ06 063s-.jpg
夜ごとの談笑と交流の場になるリビング


そのなかに、地元バンフに住んでいる、ブラドレイという女性がいました。

いつも笑顔を絶やさない、長いブロンドの髪の、とてもチャーミングな女性です。
遠くから見ると20代にも見えますが、近くで話していると、40代ぐらいかもしれません。年齢不肖ですが、いい人生を送っている人特有の雰囲気が漂っています。

彼女は絵を描きに来ていました。
連れの男性(後で彼女のArtistic Journeyに参加した生徒さんだと分かりました)と肩を並べて、ロッキーの山に向かってカンバスを広げて絵を描く後姿は、まさに風景の一部としてすっかり溶け込んでいました。

ある晩、彼女が「あなたの仕事の話を、ぜひ聞きたいの。聞かせてもらえる?」
と声をかけてきました。
「あなたの表情や、仕事振りを見ていると、これは何かある人だと、絶対思ったの。
よかったら・・じゃあ、あなたがこの仕事を始めたきっかけから、話してくれる?」

僕は、自分の自然に対する思いや、自然に向かい始めた頃のことや、この仕事を始めたときの思いなどを、拙い英語でゆっくりと語りました。

こういう細かなニュアンスを伝えたいときは、自分の英語力の不足が身に沁みます。
それでも彼女は、ずっと僕の目を見ながら、一つ一つ丁寧にうなずいて聴いていました。

そして彼女自身のことも、ゆっくりと語り始めました。
「私も、本当にあなたと同じなの。
自然から、いろんなインスプレーションを受け取って、それを誰かに伝えたくて、
それを伝えることで、誰かをhappyにすることができたら、それが自分の一番の幸せだなって。」

彼女はArtistic Journeys という小さな会社をつくって、
自然の中で絵を描くことを伝えていました。

また来年、バンフに来たときには、ぜひ彼女のアトリエに立ち寄って、彼女の絵を見せてもらうことを約束して分かれました。


カナダ06 391s-.jpg
陽が沈むと、針葉樹の間から北斗七星が輝き始める


他にも、アメリカ・ワシントン州から来たポール夫妻。

毎晩夕暮れ時になると、みんなの迷惑にならない、小屋から少し離れた場所に夫婦で出かけていって、奥さんがケーナを吹きます。

遠くから聴こえてくるケーナのかすれた音色が、
残照に浮かぶ周囲の山々にとてもよくマッチして、
忘れられないときを過ごせました。

小屋に戻ってきた彼女にそのお礼を言うと、
とても嬉しそうな顔をしていました。


今回も温かな人との出会いがたくさんあり、いい想いを重ねてきました。
いろんな、温かい思いがいっぱい詰まった、カナダの旅でした。

木風舎企画のカナダツアーと、一般の旅行会社のカナダハイキングツアーと、どこが違うのか?

もちろん、普通は行くことのできない、特別な自然の中にゆっくりと浸れる、ということも大きいと思います。

そして、それと同時に、毎回いろんなかたちでの、トレッキングが大好きな現地の人たちとの交流があることが、最大の特徴ではないかと思っています。

参加される方たちは、片言の英語しか話せない方がほとんどです。
でも、あの山小屋にいると、片言の英語でも、なんとかこの気のいい人たちとコミュニケーションしたい、という気持ちが自然にわいて、皆がそれぞれのスタイルで何らかのふれあいを楽しんでいます。
また泊まっている人たちも、フレンドリーに積極的に話しかけてくれます。

壮大で美しい風景の中、小さなログキャビンで寝食を共にし、「自然が大好き!」という共通項のある環境は、そんな温かなコミュニケーションを自然に育んでくれるのだと思います。

世界の平和って、きっとこんな小さなことの積み重ねで生まれるのかな、と思っています。
少なくとも、温かな知り合いがいて、素晴らしい思い出のある国とは、戦争をしようとは誰も思わないから・・

お互いを、知ること。一人一人の、人間としての顔が思い浮かぶ関係になること。
すべてはそこから始まるのではないかと、思っています。

はしや | 2006年11月09日 22時47分
講習レポート

木風舎
〒166-0004
東京都杉並区阿佐谷南3-45-4
Mail: mokufu@mokufusha.com
Web: http://www.mokufusha.com/
TEL: (03)3398-2666
FAX: (03)3398-7448