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図鑑など持てば楽しみ増す毎日新聞日曜版に連載された、橋谷晃の「雪の森を歩こう」を再録します。 ネイチャースキーを始めるときに、 何か参考になるような本はないだろうか? という読者の方からのご質問が多いので、 今回は本の紹介特集をさせていただこう。 まずネイチャースキー全般について知るのなら、拙書で恐縮だが 『ネイチャースキー〜スキーで楽しむ雪の森のハイキング〜』 山海堂刊がある。ネイチャースキーの楽しみや、道具、 基本的な技術、知っておきたい注意点、おすすめエリアガイドなど、 これから始めるにあたって必要なことを紹介させていただいた。 また、単にハウツーだけでなく、 私なりのメッセージも込めてみた。ある大書店で、 この本がアウトドアやスキーのコナーだけでなく、 エッセイの棚にも並べられていたという話を聞いたときには、 すっかり大感激してしまった。 どこへ出かけたらいいか?というエリアガイドには、 『クロカン・マップ1・2』澤田 啓編、 白山書房刊がおおいに参考になる。各地の愛好者が、 地元のとっておきのエリアを紹介している。 動物の足跡をよく見るので何の動物か知りたい、 という人には足跡図鑑を持っていくことをおすすめしたい。 『新アニマルトラックハンドブック』今泉 忠明著、自由国民社刊は、 濡れても破れない紙でつくられた、携帯に便利な図鑑。 これ一冊でフィールドでの楽しみがずいぶん広がると思う。 また『フィールドガイド足跡図鑑』子安 和弘著、 日経サイエンス社刊は、 それぞれの動物の生態や特徴について書いてあるので、 読み物としても楽しめる。 森の動物たちが身近に感じられることだろう。 ネイチャースキーは一本一本の樹に触れながら歩くことができる。 ふだんは道のそばにはないので会えない樹にも、 出会えるチャンスだ。樹木を調べたいのなら、 『北海道樹木図鑑』佐藤 孝夫著、亜璃西社刊 (地方小出版流通センター扱い)がおすすめ。 北海道の樹木がすべて網羅されているが、 本州でも雪の降る地域ならほとんどカバーできる。 これはなかなか画期的な図鑑だ。 じつは図鑑を引くのが苦手な私は、 ふつうの図鑑ではなかなか目的の樹まで検索できず、 たどり着きそうになっても「う〜ん、 葉のアップ写真がないと決め手がないよなあ」とか、 「樹肌のアップが欲しいよなあ」などと悩んだものだった。 ところがこの本は、まず巻頭に葉と冬芽の一覧写真が掲載され、 さらに一つずつの樹について、樹形、樹肌、花、 実の写真がすべて載っているので、とてもわかりやすい。 雪の森でバードウォッチングを楽しむのなら、 『山野の鳥』佐伯 彰光著、 日本野鳥の会刊がハンディなサイズで、 ネイチャースキーで出会いそうな鳥が一通り出てくる。 またネイチャースキーに直接の関係はないが、 森に対するメッセージとして、『FOREST』 『TREE』いずれもC.W.ニコル著、 徳間書店刊はぜひ読んでいただきたい本だ。 (1998年2月1日掲載) |