天高く、空澄み渡る秋。

3000m級の山々は、深紅のナナカマドや黄色のダケカンバなど、もう秋の装いが始まろうとしています。

今回は秋のシルバーウィークスペシャルとして、通常の3日間プランに、黒部湖畔の巨木の原生林探訪と、奥大日岳、別山登頂を加えた、5日間プランです。

室堂平の雷鳥荘に連泊しますので、全日程のご都合が付かない方は、ある程度の部分参加も可能です。

NHK「あなたもこれから山ガール」最終回の舞台にもなった、立山連峰。

標高2450mまでトロリーバスやロープウェイを乗り継いで上がるので、初めての3000m級でも安心です。

1日目

黒部湖畔の、かつて｢秘境｣と呼ばれた原生林を探策します。後立山連峰と、立山連峰にはさまれ、アルペンルートができるまでは秘境と呼ばれた黒部源流の森。黒部湖畔の水平歩道に、ほぼ手付かずの状態で残された、ブナ原生林や、クロベ原生林を訪ねます。(コースタイム約1時間30分)
探策後、アルペンルートで室堂ターミナルへ。室堂ターミナルは標高約2450m。建物を出たとたん、眼前に立山連峰の大パノラマが展開します。室堂平をゆっくり散策しながら、みくりが池を経て雷鳥荘に向かいます。(コースタイム約30分)
（富山側からいらっしゃる方は、午後に室堂合流も可能です）

2日目・3日目・4日目

浄土山、雄山、別山は「立山三山」と呼ばれます。この立山三山と、花の名山・奥大日岳を、それぞれ1日ずつ楽しみます。
雷鳥荘に連泊ですので、余分な荷物は雷鳥荘に置いていきます。

[浄土山＆雄山]

雷鳥荘～室堂山展望台～浄土山～一ノ越～雄山～一ノ越～雷鳥荘(コースタイム約4時間50分)。

室堂山展望台～浄土山は、立山の中でも静かな山歩きが楽しめる好ルートで、雷鳥の生息地。晴れていれば薬師岳や黒部源流の山々、槍ヶ岳などが見渡せます。一ノ越からご希望の方は立山連峰の顔である雄山を往復し、雷鳥荘に戻ります。
またのんびりしたい方は、雄山往復をカットすることもできます(その場合はコースタイム約3時間)。

[奥大日岳]

雷鳥荘～新室堂乗越～奥大日岳～新室堂乗越～雷鳥荘(コースタイム約5時間40分)

こちらも静かな山歩きが楽しめます。立山三山や、剣岳の眺めも見事です。

[別山]

雷鳥荘～雷鳥坂～別山乗越～別山～別山乗越～雷鳥坂～雷鳥荘(コースタイム約5時間15分)

雷鳥坂を登って、別山を往復します。

※2日目～4日目は、どの日にどのコースになるかは、当日の天候などで決めます。

また雨など天気の悪い日はけっして無理をせず、室堂散策や、雷鳥荘での机上講座などに変更いたします。

5日目

室堂ターミナルに荷物を置き、ラムサール条約にも登録された、日本有数の高い標高にある湿地、弥陀ヶ原の湿原を歩きます。(コースタイム約3時間20分)

宿泊は、日本最高所の源泉・地獄谷から湧出した、源泉かけ流し・展望温泉付きの雷鳥荘。

檜の浴槽からは、奥大日岳方面に沈む夕陽が見渡せます。

雷鳥荘までは、室堂ターミナルから歩いて30分くらいなので、荷物の重さも気になりません。