今年1月のNHK・BS「にっぽん百名山」で、橋谷 晃がご紹介した草紅葉の霧ヶ峰。

番組では2日目にあたる、八島湿原から広々とした草紅葉の草原を歩いて車山へ、というコースが1日間。

そしてアルペン的展望と原生林、苔、湖・・神秘とロマンの山・北八ヶ岳を歩くコースが2日間。

連休で混雑する山小屋に泊まるわけではなく、ロープウェイなどを利用して、山麓のペンションにゆったり泊まります。

1日目：八島湿原～蝶々深山～車山～車山高原（移動してペンションぽっかり雲泊）

2日目：白駒池の苔の森と紅葉～麦草峠～苔の道～出逢いの辻～五辻～坪庭～ロープウェイで下山（ペンションぽっかり雲泊）

3日目：ロープウェイで上がって坪庭～三ツ岳分岐～三ツ岳往復～横岳往復～坪庭～ロープウェイで下山（ペンションぽっかり雲に戻る）。

安心して自然を楽しめる、ゆったりプランです。

霧ヶ峰は高原という名にふさわしい広々とした草原で、この時期は陽を受けて輝くススキ原と、セピア色の草紅葉が楽しめます。

北八ヶ岳は初心者でも比較的手軽に、アルペン的な風景や大展望を楽しむことができ、「森と湖の山」と呼ばれる通り、太古の昔から続く苔むした原生林と、山中にひっそりと点在する神秘的な湖が魅力の山々です。

とくにこの時期は、白駒池の苔の森と紅葉、七つ池の紅葉などが見事です。（写真は白駒池の紅葉）

私(橋谷 晃)も初心者の頃、この北八ヶ岳に通って、山がどんどん好きになってゆきました。

登山初心者を対象に、ゆっくりとその魅力を満喫します。

そして今回のもう一つのテーマは・・「さようならぽっかり雲」

30年位にわたって木風舎がお世話になってきました、ロープウェイ近くのペンション「ぽっかり雲」が、ついに今年いっぱいで今の素敵なオーナーでの幕を閉じることになりました。

日本一標高の高いペンションとして、ダイニングの大きな窓から、雲海のかなた中央アルプスに沈んでゆく夕陽や、灯りが瞬く諏訪の夜景を眺めながらディナーを楽しめるロケーション。
そして自家菜園で採れた新鮮な野菜や、なるべく素性の分かった素材を使った創作料理のコース。
「人は心のこもった食事をとることで心豊かになれる」という スローフードのお料理の数々は、本当に唸るほどおいしいものばかりで、素材と対話し、工夫を楽しみながら創っている気持ちが伝わってきます。
（後継者を募集していますので、興味のある方はぽっかり雲WEBサイトをご覧ください。誰か自然好きな人が、引き継いでくれないかなぁ・・）

いよいよ今回で最後。たくさんの思い出をありがとう、ぽっかり雲。

おすすめポイント

・セピア色の草紅葉が広がる八島湿原

・陽の光を受けて黄金色に輝く霧ヶ峰のススキの原（宮崎駿監督映画「風の谷のナウシカ」に出てくる「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」のシーンは、宮崎監督がここの風景から発想を得たといわれています）

・大展望の車山山頂（晴れていれば北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間山などなど）

・白駒池畔の鮮やかな紅葉（本当に見事です）

・白駒池周辺の神秘的なふかふかの苔の森（まるで「もののけ姫」の世界のようです。JR東日本のCMでもおなじみ）

・麦草峠～五辻の静かな苔の道（苔の美しい、あまり人の通らない道です。カナダの森林地帯に似ています）

・日本庭園のような坪庭

・三ツ岳へ向かう静かな道（三ツ岳分岐からはあまり人の通らない道で、深山の雰囲気が味わえます）

・七ツ池畔の紅葉（ひっそりとした、雲上の池です）

・北横岳からの大展望

・日本一高い場所に建つペンションから見る夕日と夜景、そしてとっても美味しいコース料理（これで最後です！）