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木風舎からのお知らせ

御嶽山の災害に寄せて・・メッセージ

代表の橋谷 晃が、御嶽山の噴火災害に寄せて、facebookにメッセージを掲載いたしました。

広く皆様と分かち合えますよう、ここに転載させていただきます。

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10/1発信

こんにちは、橋谷 晃です。

御嶽山、とても残念なことになってしまいました。

この数日、ずっとそのことを考えていました。

皆様もたぶん、同じ気持ちではないかと思います。

 

もし土曜日でなかったら、もしハイシーズンでなかったら・・・

せめて噴火がもしあと2時間前か後だったら・・

あんなに大勢の人が山頂付近にいなかったはず・・悔しいです。

 

噴火警戒レベルは1(平常)、秋晴れの青空の下、噴火の一瞬前まで、あの大惨事は誰も想像もできなかったはずです。

紅葉と大展望を満喫して、今日の良き日に感謝していたに違いありません。

お弁当を広げて、山に居ることの幸せをかみしめていたはずです・・

 

週末でしたから、若い人や子どもたちも、たくさんいらっしゃいました。

なぜそんな人たちが、若くして天に召されることに・・・悔しいです。

犠牲となった皆様の、冥福をお祈りしています。

 

そしてできる限りの情報を集めて、もし自分がその場に居たら、ガイドとして自分は何ができるかというシミュレーションを、この数日ずっとしています。

噴火の瞬間、とっさの指示は何が適切か。

周囲に身を隠せるものがある場合、ない場合。

自分の参加者だけでなく、すべての登山者への声かけと避難誘導。

途中に倒れている人が居た場合、救護と避難誘導のどちらを優先させるかの判断。

山小屋での応急手当や声かけ。持っている包帯などはあっという間になくなるだろうから、山小屋にどれくらいの備蓄があるのだろう。

少し収束したら、再び外で負傷者の救助。

そして大勢の登山者を誘導しての下山などなど・・・

さまざまなケースを考えて、ケースごとの判断や言葉を、繰り返しシミュレーションしています。

 

せめてそれが、今、自分にできること。

突然の災害で、悲劇を繰り返さないために。

一つでも多くの「奇跡の幸運」を起すために。

悔しいです、とても。

生きている私たちは今、自分にできることをやるしかない。

そして山は、恐ろしいこともあるけれど、それ以上にやっぱり素晴らしい所であることを、伝えて行きたいです。

今回も、見知らぬ人どうしが声をかけ合い、ケガした人を助け合って山小屋まで運んだ話などが、伝えられています。

山に登る人は、素晴らしいです。

 

      合掌

      橋谷 晃